Pivotal Labs 通信1

 

現在、サンフランシスコを拠点としているPivotal Labsに勤務中の

ジョニー @johnnymukai とひょんなことから、

NY〜東京間でペアプログラミングを2週間に1度行っています。

 

Ruby力高めたいので、個人的に凄くありがたい機会ではあるのですが、

その中で気付く点がかなりありますので、これを日本のみなさんにも

共有しておくべきではないかと思い立ちました。

 

ジョニーに交渉してみたところ、快諾してもらえましたので、

今後、定期的にブログに書いて行きたいと思います。

※英語で得た情報ですので、ニュアンス的に異なったことを

お伝えしてしまう可能性があります。その点ご了承下さい。

誤った理解をしないよう努力はしています。 

 

まずは、遠隔地の人とペアプログラミング等でお互いの端末の画面を

共有したい場合、 Pivotal Labsで実際に使用しているツールをご紹介します。

 

join.me – Free Screen Sharing and Online Meetings

https://join.me

 

ユーザー登録が必要となりますが、専用のアプリをダウンロードすれば、

それ以降は無料で使うことが出来ます。(サイトにアクセスする度に、

有料プランへの案内が出ますが、必要がなければ、無視してOKです。)

 

アプリを起動させると下記の画面が表示されますので、

「share」のボタンを押します。

 

f:id:iwhurtafly:20130205071344p:plain

 

しばらくしますと、join.me/XXX-XXX-XXX のような感じで、

独自のアドレスが生成されますので、このアドレスを遠隔地の人へ通知し、

作業を進めて行きます。これを使うことで、NY〜東京という距離感でも

ストレスなく作業を進めて行けています。

(なお、会話はSkypeを使っています。)

 

仕事上、遠隔地と画面を共有する必要がある場合等に使ってみるのは

いかがでしょうか。Pivotal Labsは、サンフランシスコ以外にも、NYやコロラド、

シンガポール等に拠点があるそうなので、凄く重宝しているようです。

 

 なお、最後にペアプログラミングにも触れておきたいと思います。

 Pivotal Labsでは、基本的にペアプログラミングをしながら技術を学び、

作業を進めて行くとのことです。「技術書は読むの?」と聞いてみましたが、

あまり読まないとのこと。(ジョニーの主観が入っている可能性はありますので、

全員が読まないとは思えませんが。。)

 

例えば、JavaScriptに長けた人がいれば、その人がJavaScript初心者に

ペアプログラミングをしながら、持っている情報を共有して行くそうです。

 

日本では少ないアプローチかもしれませんが、最終的に必要となった工数を

考えると、初期段階ではペアプログラミングをしながらの作業でも十分な結果が

出るような気がします。品質も上がると思いますし、全体的な技術力アップにも

つながるかと思います。

 

忙し過ぎて、教育に時間が割けないことが多々ありますが、

結局は教育が一番大事な気がします。この方法を今の現場に適用してみるのも

良いかもしれませんね。

 

「学ぶ」習慣を作り出す:後編

 

さて、前回までである程度、「習慣」への時間の作り出し方はつかめたと

思いますが、今回は「習慣」とするためのコツや、継続するための有益な情報を

与えてくれたいくつかの書籍を紹介したいと思います。

(本はとにかく読まないより、読んだ方が良いので沢山読みましょう。

本の中には、人類の長年の英知が凝縮されています。少し大げさかもですが、

たった1冊の本を読むことで、自分一人だと10年かからないと気付けなかったことが、

数時間で気付けたりします。)

 

まず、ぜひとも紹介したいのがこの本です。

脳が教える! 1つの習慣

脳が教える! 1つの習慣

何かを始める時に、「大きく」始めるのではなく、「小さく」始めることを

説いている本なのですが、心理学や行動科学の観点から書かれていて、

内容が凄く充実しています。必ず、何かしらの気づきがあるかと。

翻訳本なので、少々読み難さがありますが、一読の価値はあると思います。

 

習慣とする際に、例えば、「今日から毎日1時間勉強する!」ではなく、

「今日から毎日1分勉強する!」いや、「今日から毎日30秒勉強する!」

から始めてみましょう。きっと、気がついた時には毎日1時間勉強する習慣が

身に付いているはずです。

 

この辺りの心理学的なものを上手く利用したサービスが、Twitterかな?と

思っています。「小さく」始めれることでハードルが下がり、

実際に使い始めると「習慣」となって長時間使うことが苦にならなくなる。

逆にブログのように、少々「大きく」始める必要があるものだと、

心理的に躊躇してしまい、それこそ三日坊主となってしまうケースがある。

 

まずは、「小さく」始めましょう。

 

最後にせっかく習慣としたものを効率良く回すためにタイムマネージメントも

必要となるかと思います。そこでオススメしたい本がこちらです。

著者である本田さん(最初に紹介した本の監修もされています)のことは、

最初、失礼かもですが、少々怪しい目で見ていました。。

 

ところが、著書が素晴らしいです!シンプルに書かれた文体が凄く読み易く、

それでいて内容も充実しています。

 

さて、この本で特にオススメしたいパートが、

「時間割」を日々の生活に組み込ませるところです。

「時間割」なんて、小学生、中学生がやることでしょ?と馬鹿にされる方も

いらっしゃるかもしれませんが、これが大人の我々にも効果大なのです。

 

また、「朝型」のライフスタイルも勧めているのですが、これも凄く効果があります。

日々の生活でも「時間割」を立てて、生活を「朝型」にすることで、

小学校時代の「夏休み」のような感覚で毎日を過ごすことが出来ると教えてくれます。

 

僕が育った地域の夏休みは、朝6時半からラジオ体操があって、

必ずそれに参加して1日のスタートを切っていました。

朝から行動すると清々しいし、その後の残りの時間が凄く充実するんですよね。

みなさんの育った地域も同じような夏休みだったのではないでしょうか。

遊んだり勉強したりしても、まだお昼なんだみたいな感覚を思い出してみて下さい。

 

「夏休み」の感覚を我々、大人の日々の生活にも組み込んでみてはいかがでしょうか。

とにかく1日1日の時間が長く感じれるし、凄く充実した日々になると思います。

ぜひとも試して頂きたいですね。

 

以上となります。「学ぶ」「勉強する」必要がある、したいのに続かない方は、

ぜひともこれらを参考にして、素晴らしい「習慣」を作り出してほしいと思います。

 

「学ぶ」習慣を作り出す:前編

 

みなさんは「習慣」と聞くと何をイメージされますか?

 

歯を磨くことであったり、顔を洗うことであったり、人によっては

日記をつけることであったり、等々かと思います。

自然と体が動いてやってしまうこと、やらないと気持ちの悪いことと

定義して良いかもしれません。

 

何か行動を起こしたいけど、躊躇してしまったり、億劫になってしまう場合は、

この「習慣」というものを上手く使わない手はないと個人的に思います。

なぜなら、考える暇もなく、体が動き出すのですから。

対象とする行動自体を「習慣」にしてしまうのはいかがでしょうか。

 

しつこいようですが、そうすることで「気付いたらやってしまっている」とか

「やらなかったら落ち着かない」のような状態まで持って行くことが

可能と考えています。

 

行動のうち、「勉強すること」「学ぶ」ことを「習慣」としたいなあと

考える方は多くいらっしゃると思います。

(僕の周りにも「勉強が続かない」と嘆いている声をよく耳にします。)

今回は、「勉強すること」「学ぶ」ことを「習慣」とする方法に

フォーカスして書いてみたいと思います。

*****

 

ところで、年も明けましたので、みなさんは今年の目標を立てられましたでしょうか?

このエントリーに興味を持たれたということは、「資格を取る!」だとか

「英語を身につける!」だとかを目標とされた方が多いのかなあと思います。

 

さて、ここで1冊の本を取り上げてみたいと思います。

IT業界では有名な本ですが、他業界の方でも何かしら得るものがあると

思いますので、一読の価値はあるかと思います。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

 

僕がこの本を読んで凄く感銘を受けたのが、

何か目標を立てて、行動に移す場合、

『「やめること」を先に決めること』という箇所でした。

 

頷かれる方も多いと思いますが、お正月に立てたはずのその年の目標が

3日も続かずに終わってしまい、気がつくと新たな年を迎えていたという

パターンがあります。結局、「今年も目標を達成出来なかった。。」と落ち込む、

あのパターンです。

 

先ほどの『「やめること」を先に決めること』を思い出して下さい。

この本でも言及されているのですが、我々は日々、忙しい毎日を送っています。

ただでさえ、ギリギリの時間配分の生活へ、新たに「毎日1時間、資格の勉強をする!」

だとか「毎日10個英単語を覚える!」だとかを「足す」から1日24時間の中に

おさまり切らなくなり、途中で挫折してしまうのだと、この本が教えてくれています。

 

我々は、日々の生活に「やること」を足す(プラスする)のではなく、

「やめること」を決めて、引く(マイナスする)思考が必要となるのでは

ないでしょうか。

 

この思考を持てば、第一段階である「習慣」への時間を作り出すことが出来ると

思います。まずは、みなさんの1日のスケジュールを書き出してみて下さい。

 

自分も含め毎日仕事やプライベートが忙しく、「時間が無い!」と思われる

かもしれませんが、必ず「やめること」が出来る時間が見つかるはずです。

その「やめること」を生活の中からバッサリ切ってしまいましょう。

僕の場合を書きますと、「テレビを見ること」が「やめること」でした。

 

そして「やめる」時は、バッサリと大胆に行きましょう。

自分の場合、テレビの主電源を抜くとか、

リモコンをどこか取り出し難い場所に置く等しました。

(面白いことに、今では「テレビを見ない」ということが習慣になっています。)

 

まずは、対象とする行動を「習慣」とするためにも、

この作業から始めてみて下さい。

 

追記:

歯磨きすることを忘れることもあるわけなので、あまりストイックにならず、

少しゆるいくらいが丁度良いと思います。でも、歯磨きを忘れたら、

「どこかで時間見つけて磨こう」と普通なりますよね。この感覚です。

これが「習慣」になっているという証だと思います。

 

エンジニア向け英語勉強法(ヒアリング:後編)

 

さて、前編では机に向かって勉強することを想定した方法を紹介しましたが、

やはりヒアリング力を上げるためには、極力多くの時間、

英語に触れる必要があると思ってまして、机に向かう勉強時間だけでは、

足りないのでは無いかと思います。

 

ヒアリングのための時間を捻出するには、一般的に言われる

「スキマ時間」を活用するしか方法は無いのではないでしょうか。

 

「スキマ時間」は、探せば1日の中にいくらでも存在します。

歯を磨いている時、トイレしている時、通勤中、家事をしている時、等々。

この時間に英語のPodcastを聞くようにしましょう。

ただでさえ、毎日忙しい人が多いでしょうけど、この時間を使えば、

24時間を25時間くらいには出来るのではないでしょうか。

(あくまでイメージです。それくらい日々の生活には無駄にしている時間が

あるということが言いたいです。)

かき集めた1時間を英語の勉強に使えば、効果抜群です。

 

では、オススメのPodcastをいくつか紹介します。

 

もはや無敵と言っても良いかもしれません、「CNN」系をいくつか。

CNN Radio Soundwaves

https://itunes.apple.com/jp/podcast/cnn-radio-soundwaves/id376428343

CNN Radio News

https://itunes.apple.com/jp/podcast/cnn-radio-news/id73983154

いずれも放送時間が比較的長めなのが良いです。

 

もう1つ。今度はイギリスの番組です。

The Economist

https://itunes.apple.com/jp/podcast/the-economist-all-audio/id151230264

個人的にあまり聞きませんが、TOEICを受験するような方は、

色々な国のアクセントを聞いておいた方が良いので、ためになるかと

思います。アメリカ系のCNNとイギリス系のEconomistとを聴き比べれば、

アクセントが違うことに気がつくはずです。

 

以上がオススメのコンテンツとなりますが、最後に1つだけテクニックを

お伝えします。

(但し、iPhoneまたはiPodユーザー限定となるかと思います。)

 

iPhoneまたはiPodPodcastを転送する際、iTunesを経由して作業しますが、

転送する前に、Podcastをオーディオブックに変換してから転送しましょう。

使えば分かるのですが、Podcastだとリピート再生を設定しておいても、

1つの番組が終わるとリピートがされません。これはiTunesの仕様の

ようです。これがオーディオブックだとリピート再生が機能して、

例えば、繰り返し同じ番組を聞きたい時などに、非常に重宝します。

(何のことだか分からない場合は、一度Podcastのまま転送してみて、

リピート再生にしてみて下さい。きっとイラっとするはずです。)

 

変換の方法としては、iTunesのバージョンによって画面にばらつきがあると

思いますので、文章でざっくりと書いてみます。

Macユーザー向けです。Windowsユーザーの方は、同じような手順で

プロパティ、またはそれに該当するような項目を開いて頂ければ、

設定可能かと思います。。すみませんが、ご了承下さい。)

 

方法としては、以下のような感じです。

 

iTunes上で対象のPodcastを選択→「ファイル」→「情報を見る」→

「オプション」タブに「メディアの種類」という欄があるので、

ここを「オーディオブック」に変更し、OKボタンを押す。

 

以上です。Podcastで管理されていたファイルが、

オーディオブックのフォルダへ移動しているはずですので、確認して下さい。

 

あとは、 iPhoneiPodへ転送し、「スキマ時間」に聴き倒しましょう。

 

追記:

技術的なPodcastを聞くのはどうですか?と聞かれることがありますが、

エンジニアには凄く良いと思います。

個人的には、Rubyが大好きなので、Ruby5というPodcastを聞いています。

但し、技術系はとっかかりとしては難易度高いかもしれません。。

CNNとかEconomistは、真面目な固い英語という感じで日本人が

勉強して来た受験英語に近い印象ですが、僕が知っている技術系の

Podcastは、専門用語が多かったり、かなりざっくりとしたネイティブの

日常会話的な乗りなので、逆に難易度が上がる気がします。

(特にジョーク等は自分でも良く分からないことが多いです。。)

探せば良い教材もあるかもしれませんが、挫折しては

本末転倒なことも、念のため追記しておきます。

(あくまで、個人的な意見です。技術も英語も1度に学べれば、

こんなに効率の良い時間の使い方は無いかと思うので、

ぜひチャレンジして頂きたいとも思います。)

 

参考までに。

「Ruby5」

https://itunes.apple.com/podcast/ruby5/id327234205?mt=2

 ご自身が「楽しい!」と思えるものを選びましょう。

 

エンジニア向け英語勉強法(ヒアリング:前編)

 

スピーキング編が予期せず、好評でしたので、プレッシャーを

感じていますが、自分がヒアリング力をアップさせた方法を書いてみたいと思います。

(ご期待に沿えなかった場合は、すみません。。とにかく頑張って書いてみます。)

 

基本的には、常套手段ではありますが、現地のテレビ番組やPodcast

視聴すること。これがヒアリング力を上げる方法と思います。

工夫をすれば、留学したり現地で生活したりするのと同じような環境を

日本に住んでいても作り出すことが出来ると思います。

 

さて、いくつか試して来た中から厳選したものを紹介して行きたいと思います。

(但し、好き好きありますので、あくまで参考として下さい。

ご自身に合うものを探し出すのも楽しい作業かと思います。)

 

まずは、鉄板中の鉄板と思っています、「CNN Student News」

コレを越える教材があれば、ぜひ教えて頂きたいくらいオススメです。


CNN Student News - 10/15/12

youtubeのリンクを貼りましたが、実際には下記のオフィシャルサイトで

視聴して下さい。

http://edition.cnn.com/studentnews/

 

このサイトの何が良いかと言いますと、Transcriptがあることなのです。

Transcriptとは、動画で話している内容をテキストに落とし込んだもので、

字幕に近いかと思います。これが有ると無いとでは、雲泥の差があります。

なぜなら、聞いて分からなかった箇所の正解がそこにあるわけですから。

Transcriptの良さは色々教材を選んで行くと、身にしみて理解出来ると思います。

余談ですが、この作業を行っているCNNのスタッフには頭が上がりません。。

本当に大変な作業だと思います。

 

「CNN Student News」はその名前の通り、学生向けのコンテンツで、

比較的内容が平易なところも、教材とするハードルを下げるかと思います。

 

ところで、トップのページに表示されている最新の番組にはTranscriptが

付いていません。(配信したばかりの番組にTranscriptを作成する作業が

追いつかないでしょう。それくらい大変な作業だと伝わりますね。)

そこで、「Shows and Transcripts」の欄に「ARCHIVE」のリンクがありますので、

こちらに進んで頂き、過去の番組を視聴する形となります。

 

個人的な使い方としては、まずはTranscriptを見ず、動画に集中します。

そして分からなかったところや、聞き取れなかったところをTranscriptで

補足する感じにしています。全然聞き取れないレベルの方は、Transcriptを

眺めながら視聴すると良いかと思います。リーディングの効果もあります。

何ヶ月かすれば、そこそこ聞けるようになると思います。

地道ですが、継続して視聴するしか道は無いかと思います。

前回も書きましたが、本当にトレーニングですね。

 

前編は以上です。後編は「スキマ時間」を使ってヒアリングの勉強をする

テクニックを書いてみようと思います。

 

エンジニア向け英語勉強法(スピーキング:後編)

 

前編から引き続き、スピーキングの勉強法を書いてみようと思います。

 

前回お伝えした通り、日本の方々は

まず「音」を意識して行く必要があると考えています。

そもそも、日本語と英語では「音」の出し方が違うので、

根本的に「音」を矯正するようなトレーニングが必要となります。

 

トレーニングと言うと辛いイメージをお持ちになるかもしれませんが、

この「音」のトレーニングを行うと、不思議とヒアリング力もアップします。

一石二鳥で英語力が上がるのですから、トレーニング自体が楽しくなるは

間違いありません。最初は辛いかもしれませんが、続けることが大事です。

 

また、発音に関しては、子供時代に身につけないとダメとよく言われたりしますが、

これは偏見で、個人的な意見としては、何歳からでも身につけることが

出来ると考えています。ですので、安心してトレーニングして頂ければと思います。

 

それでは、ここからは実際に私が使用した英語の教材を取り上げてみたいと思います。

大きくは2種類の教材が必要であると考えます。

1つは、英語の「音」の出し方を学ぶ教材。

そして、もう1つが、身につけた「音」の出し方を実践するための教材です。

 

まずは、1つ目の「音」の出し方を学ぶ教材ですが、

私は下記の本を教材としてオススメします。

DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本

DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本

この本はDVDが付いており、ネイティブの方の口や舌の動きを動画で

確認することが出来ます。このDVDが素晴らしく、非常に重宝します。

 

動画を見れば分かるのですが、ネイティブの方は、

例えば「R」の発音をする際、本当に舌を巻くような動きをさせます。

(当たり前のことなんですが、意外と気にしていない日本の方は多いです。)

とにかく動画を繰り返し何度も見て、口や舌の動作をマネしましょう。

舌を巻くのが面倒クサいとか、そんなことを言っている暇はありません。

実際にネイティブの方はそうしているのですから、我々はそれに従う必要が

あるのです。

 

まずは、この「音」の出し方を身に付けて下さい。

期間としては、1〜2ヶ月くらいでスケジュールすれば、無理がないかと思います。

 

次に、身につけた「音」の出し方を実践するための教材となりますが、

下記の本をオススメします。

TOEFL TEST対策iBTスピーキング

TOEFL TEST対策iBTスピーキング

この本は、アメリカの大学へ留学する際に、必須で受験が必要な

TOEFLというテスト向けの本です。TOEFLは、いくつかのパートから

構成され、総合的に英語力をテストする試験なのですが、

この本はスピーキングのパートに的を絞った教材となります。

 

この本に付属されているCDの中には、ネイティブの方が

実際にスピーキングしている音源が100以上録音されています。

この音源を再生し、同時に自分も音源で使われている文章をスピーキング

して下さい。必ず同時にスピーキングする必要があります。

(文章自体はテキストに記載があるので、そちらを見ながら、

スピーキングするイメージです。)

最初のうちはネイティブのスピードに全然追いつけませんが、

しどろもどろになっても、必ず同時にスピーキングして下さい。

このトレーニングを続けると英語が独自に持つ「音」の強弱の付け方の

癖みたいなものが、はっきりとして来ます。

(一般的に、シャドーイングと呼ばれている練習方法です。)

 

なお、実際に自分が発した「音」も確認する必要があります。

この作業も必ず行って下さい。客観的に自分の発音を確認することが出来ます。

 

個人的にMac派なので、Macに標準インストールされている

「ガレージバンド」を使うのがオススメです。

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上記イメージのようにボーカルのみを録音することが出来ますので、

こちらで練習を重ねると凄く良いです。

 

または、iPhoneユーザーであれば、ボイスメモも使えるかと思います。

(Windowsユーザーの方はすみません。ちょっとオススメ出来る

ソフトを知りません。。)

 

最初の内は、あまりの発音の悪さに愕然とすることでしょうが、

3ヶ月も続ければ、それなりの「音」になるので、安心して下さい。

(但し、毎日必ず20分程度は練習して下さい。)

 

3ヶ月も続けるの?という人もいらっしゃるかもしれませんが、

スピーキングは体で覚えるようなところもあります。

スポーツに近いかもしれません。

 

例えば、マラソンを始めたとして、その日の内にフルマラソンを

走れる人はいないでしょう。少なくとも半年〜1年くらいのトレーニングを

重ねてフルマラソンを完走出来るようになるのです。

(実際にはそれ以上掛かることもあるでしょうし、スピーキングも

同じです。場合によっては、何年も掛かるかもしれません。)

体で覚えるものにはショートカットは無いのでは?と思います。

とにかくトレーニングするしかないのです。

(続かないという人もいるかと思いますので、モチベーションを保つ方法や

継続する方法についても別で書いてみたいと思います。)

 

今回は、教材を本に限定しましたが、映画やドラマのDVDを使っても

良いかもしれません。個人的には使ったことは無いですが、この方法で

英語を身に付けた人は多いと聞きます。

(但し、このやり方の場合、英語字幕が付いていることが必須かと思いますので、

この点は気を付けて下さい。たまに英語字幕無しのDVDがあったりします。)

 

後編は以上となりますが、この方法でほぼスピーキング力が上がってくると思います。

留学や現地に滞在すること無しで、日本に住んでいるだけでも、

ほぼネイティブ並みに近付けるかと思います。

 

『キャズム』

キャズム

キャズム

かなり前に出版された本ですが、推薦されたのと読んでおいた方が良さそう

(読んでいて当たり前?)でしたので、読んでみました。非常に有益な本でした。

キャズム』を理解している・していないで、随分行動も変わってくるでしょうから、

IT関連の仕事をしている以外の方も必読書かもしれません。

 

本の概要としては、ざっくり以下の通りかと思います。

 

****************************************************************************************

新たなテクノロジーに基づく製品が市場に受け入れられて行く

プロセスで顧客層がどのように変遷するかをとらえたモデルがあり、

※このモデルのイメージは、http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/chasm.html を参照

イノベーター、アーリー・アドプター、アーリー・マジョリティー、

レイト・マジョリティー、ラガードの5つの顧客層に分かれている。

アーリー・アドプターとアーリー・マジョリティーの間には「深く大きな溝」があり、

これが本書で言うところの「キャズム」である。この溝をいかに超えて行くかが

本書のメインテーマとなる。

****************************************************************************************

 

それぞれの顧客層の特徴や「キャズム」を超えるためのノウハウは纏めきれないので、

一読をオススメします。

 

一応、気になった点を纏めてみます。

 

・本当に革新的なハイテク製品は、例外なく「一時的な流行」から始まる。

 一部の利用者が認めた「何か凄い機能」。これが初期市場なのだ。

 だが、製品は売れない時期がやってくる。これが「キャズム」である。

・製品の価値が顧客に理解され、妥当な価格で安定供給されることが

 実証されれば、新たなメインストリーム市場が形成される。

 これが「キャズム」を超えるということ。

・「キャズム」を超えるにあたって最も大切なのは、この時期に全社一丸となること。

 また全員が出来るだけミスを犯さないようにすること。

 関係者全員がマーケティングの基本方針を知り得るような体制作りが望まれる。

 一部の者だけが、マーケティングの情報を手にしている体制ではダメ。

・初期の頃、順調に成長を遂げたにも関わらず、失敗するケースが多い。

 なぜだろう?初期に売り上げが順調に伸びた場合、上手く上昇気流に乗ったと

 判断するのだが、これは大きな間違いである。これは初期市場における特殊な

 受注であり、必ずしもメインストリーム市場での成功を約束するものではない。

 経営者は、アーリー・アドプターとアーリー・マジョリティーとのビジネスの

 やり方が根本的に異なることを理解していない。この二つの顧客グループには

 決定的な差があるのだ。

・5つの顧客層について

「イノベーター」は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で

 言うところのドクのような存在。「発明家」タイプ。気の良い人が多い。

 まずはここに受け入れられる必要がある。

「アーリー・アドプター」は別名「ビジョナリー」。

 全く新たなテクノロジーを導入し、リスクを背負って現実のプロジェクトへ

 導入しようとする人たち。「イノベーター」とは異なり、テクノロジーそのものに

 価値はおかず、テクノロジーがビジネスにもたらす大いなる飛躍に目を向ける。

「アーリー・アドプター」は「イノベーター」からの情報をもとに、

 こちらの存在を知る。「アーリー・アドプター」は最初のビックチャンスを

 与えてくれる存在。

「アーリー・マジョリティー」は実利主義者。

 自らが中心人物になろうとするのではなく、あるがまま受け入れるタイプ。

 新製品を導入する際、他の人たちがどのように使いこなしているかを

 必ず知りたがる。「リスク」という言葉は彼らには否定的な意味合いしか持たない。

「レイト・マジョリティー」は保守派。

 ハイテク企業はこの保守派を軽視する傾向にあるが、潜在顧客としての

 可能性を多いに秘めている。彼らが製品に期待するのは、「冷蔵庫」のようなもの。

 ドアを開ければランプがつき、放っておいても食品は低温度に保たれる。

 サービスを最も重視する人たち。

「ラガード」は懐疑派。通常、ハイテク市場には参加しない。但し、決して

 無視出来る存在ではない。彼らから学ぶことも多い。

 

・初期市場を作り出す大切な3つの要素

 1)斬新なテクノロジー

 2)そのテクノロジーを評価してくれる「イノベーター」

 3)資金力のある「アーリー・アドプター」

・メインストリーム市場の構成要素の主役は、

 「アーリー・マジョリティー」と「レイト・マジョリティー」

・マーケティングで成功を収めるには、「池の中でもっとも大きな魚になる」

 もし自分たちが池の中で小さい魚ならば、もっと小さな池を探すべき。

 「キャズム」を越えられずに敗退する大きな理由は、

 メインストリーム市場で焦点を絞り切れずあらゆる可能性を追い求めてしまうこと。

 ニッチ市場から攻めるというアプローチを取らないでキャズムを越えようとするのは

 たきつけを使わないで火をつけるようなもの。

キャズムの時期に販売重視の戦略を立てるのは致命的。

 1)ホールプロダクト、2)口コミの効果、3)マーケットにおけるリーダーシップ

 を実現することを心がけ、ひとつかふたつのマーケット・セグメントに絞り込み、

 そのセグメントを支配するということが必要不可欠となる。

 ※ホールプロダクト→コアプロダクト、期待プロダクト、拡張プロダクト、

 理想プロダクトから成る。詳しくは本書を参照。

・競争がないところに市場は無い。競争を作り出すこと。

キャズムを越える前後の組織の体制を考える必要がある。

 

内容が濃いので、とてもじゃないですが、纏めきれませんね。。

一読をオススメします。自分も都度、本棚から引っ張り出して来て、

何度も読むことになりそうです。