読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

『孤独と不安のレッスン』

 

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

 

数ヶ月前にやたらとこっち系を読んでいた。たぶん、この本は何度も読み返すことになりそう。以下、メモ。

 

みんな、幸福な瞬間のすぐ後から、未来を考えて、不安になる。

 

たった一つ疑問に思わないことがあります。「どうして一人じゃいけないんだろう?」

 

1日誰とも会話せず、家に帰り携帯電話も鳴らず、「一人は哀しい」と思い込んでいるのは、いつも他人を求めている「ニセモノの孤独」です。

 

「本当の孤独」は「自分が本当にしたいこと」へ導いてくれる。

「恥ずかしくない孤独」を体験することが、「本当の孤独」を知る近道。

「恥ずかしくない孤独」は一人旅が最適。最低1週間以上の一人旅。

なるべく何もない観光地がいい。1週間の休みが取れない場合は、1日でもいい。

1週間と言ったじゃないのは、無意味。「100点を目指すのではなく、67点の人生を認めること」

 

自分が何をしたいか、何を考えているかを知るには、一定の時間、何もせず、退屈し、孤独になることが必要。公園にいてもいいし、電車にずっと乗っているでもいい。

海は一人でボーッとしていても恥ずかし場所ではないのでいい。

 

「本当の孤独」の中で成長すればするほど、出会う相手は素敵になります。

 

相手の欲望だけをいつも考えていると、「自分は本当は何をしたいのか?」が分からなくなります。例えば、あなたが真面目な子供であればあるほど、「親が何を思っているか?」、「親を不幸にしたくない」ということに敏感になり、「自分が何をしたいのか?」を忘れていくのです。真面目で優秀な人ほど自分を失くしやすいのです。

優秀なセールスマンが典型。相手の欲望や希望に敏感過ぎる。

 

「人は、40歳前後で、一度、仕事から離れてみるのがいいんですよ」

 

「みじめだなあ」と思ってしまったら、自分の重心を下げることを意識してみる。深呼吸をします。息を深く吸って、おへその下、丹田辺りに入れると意識して下さい。

 

日本人は個人的に問いかける神を持っていない。みんながどう思っているか、みんながどう判断するかが一番大切なことなのです。外国では、神が存在し、何かを判断するとき、神に問いかけます。周りの人には問いかけません。

 

日本での神は「世間」です。世間に逆らわない限り、世間が守ってくれる。

この世間=共同体は、現代では中途半端に壊れています。完全に壊れなかったのは、個人主義になるための神を持たなかったからです。天皇は完全な一神教の神とはなりませんでした。「世間」と聞いた時の息苦しさは、この中途半端に壊れた状態から来ています。

 

問題は「世間」は最終責任を取ってくれないことです。世間様から見て文句ない生活をしていても、幸福になる保証はありません。最終責任を取るのは自分しかいない。

 

海外でも無神論者が増えている。日本は、中途半端に壊れた共同体でどう生きるかという問題の最先端を行っている。アメリカはイラクに戦争を仕掛けて、強力な神を作る、強力な共同体を作るようなことをしている。

 

名打者と言われる選手も、打率は3割。3回に1回の成功で十分。

 

真面目であれば、あるほど不安に押しつぶされます。けれど、不安には対処方法はありません。例えば、2年先まで仕事が見通せている状態で、俳優さんに2年間スキャンダルを起こさないで下さいとお願いするようなこと。無意味だし、失礼です。

 

「悩む」とただ時間は消えていく。「考える」は時間をかければ何かが残る。 

 

 会う人全てが肯定してくれるわけではない。誰かは否定する。その時、いちいち自信を失くして不安だと言っていたら、何もできないのです。絶対の根拠を求めて、じっと待つうちに人生が終わりかけるぐらいなら、とにかく始めてみようと思えるのです。

 

恋人や夫婦の喧嘩の時も、とことんやる方が不安は少ないし、回復は早いのです。特にまだお互いがお互いの関係を何とかしようと思っている場合、とことんやった方がはるかに有効なのです。別れるしかないと結論したとしても、それは前向きで健全。次に行ければ、きっと新たな出会いがあるのです。

 

「他人」はただ周りにいるだけの人。「他者」は喜びと同時に孤独や不安をくれる人、あなたが愛しながら憎んでいる人。

 

「他者」と、そして「孤独と不安」と付き合える人が成熟している人。「他者」と付き合った経験のない人は、葛藤に耐え切れず「他人」を作り続けていきます。

 

コミュニケーションを諦めなければ、他者との付き合いは上達する。

 

相手が「何も言わないでも分かってくれるもう一人の自分」になることはない。違って当たり前、だから話し合う。

 

「人間は分かり合えなくて当り前」と思うことが、かえって不安を減らし、理解にたどり着く可能性を高める。

 

一人でお酒を飲んで、うんうん泣いていることが「本当の孤独」ではないことはもう分かりますね。小さな小物ひとつを誰かにあげるだけでもいいし、道路のゴミを拾うだけでもいいのです。とにかく、自分にこだわることを減らすのです。不安は、自分にこだわればこだわるほど、大きくなるのです。つらくなったら、誰かに何かをあげてください。

 

「人間関係が得意で好きな」人なんていないと思います。

 

相手に気付かれないように、相手と同じ呼吸をすることで、どんな気持ちになっているかを実感してみる。

 

気を紛らわせる方法を人間だけに求めない方がいい。絵を描いたり、楽器を演奏したり、読書したり。人間以外の何かに集中することで自意識も不安も減っていく。

 

ネット上で匿名になれば、「今ある自分」を無視して、「ありたい自分」が発言できます。「ありたい自分」だけがネット上で生きたいと願うようになります。けれど、そんなことは現実的には不可能です。現実の肉体を捨てたままでいられるとは思えません。

 

誰でも「今ある自分」と「ありたい自分」はズレているものです。問題は、「ありたい自分」がどんどん強くなって、「今ある自分」がどんどん弱くなってしまった場合。

 

面白いことを思いついたら、すぐに言うべきなのです。「ありたい自分」に聞くんじゃなくて、話している現実の友達に聞くんです。それだけのことでズレはなくなります。

 

「今ある自分」のほんの少し上に、「ありたい自分」を置いて努力することで、やがて「ありたい自分」の位置にたどり着く。それを繰り返すのが理想。離れすぎているのは良くない。

 

「孤独と不安」に生きるんだと決意すること。途方に暮れて、何をしたらいいか分からなくて、それでも毎日生きて行くことが大切なのです。

 

相手が素敵だからではなく、自分が孤独で淋しいから、多くの人は恋愛するのです。人間として普通のことなのです。それでいいのです。

 

「自尊意識」とは、「私はかけがえなのない存在」とか「私はとても大切な私」とかの「自分を自分で大切にする意識」のことです。日本人は「自尊意識」がとても低いと、世界的に言われています。