エンジニア向け英語勉強法(スピーキング:後編)

 

前編から引き続き、スピーキングの勉強法を書いてみようと思います。

 

前回お伝えした通り、日本の方々は

まず「音」を意識して行く必要があると考えています。

そもそも、日本語と英語では「音」の出し方が違うので、

根本的に「音」を矯正するようなトレーニングが必要となります。

 

トレーニングと言うと辛いイメージをお持ちになるかもしれませんが、

この「音」のトレーニングを行うと、不思議とヒアリング力もアップします。

一石二鳥で英語力が上がるのですから、トレーニング自体が楽しくなるは

間違いありません。最初は辛いかもしれませんが、続けることが大事です。

 

また、発音に関しては、子供時代に身につけないとダメとよく言われたりしますが、

これは偏見で、個人的な意見としては、何歳からでも身につけることが

出来ると考えています。ですので、安心してトレーニングして頂ければと思います。

 

それでは、ここからは実際に私が使用した英語の教材を取り上げてみたいと思います。

大きくは2種類の教材が必要であると考えます。

1つは、英語の「音」の出し方を学ぶ教材。

そして、もう1つが、身につけた「音」の出し方を実践するための教材です。

 

まずは、1つ目の「音」の出し方を学ぶ教材ですが、

私は下記の本を教材としてオススメします。

DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本

DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本

この本はDVDが付いており、ネイティブの方の口や舌の動きを動画で

確認することが出来ます。このDVDが素晴らしく、非常に重宝します。

 

動画を見れば分かるのですが、ネイティブの方は、

例えば「R」の発音をする際、本当に舌を巻くような動きをさせます。

(当たり前のことなんですが、意外と気にしていない日本の方は多いです。)

とにかく動画を繰り返し何度も見て、口や舌の動作をマネしましょう。

舌を巻くのが面倒クサいとか、そんなことを言っている暇はありません。

実際にネイティブの方はそうしているのですから、我々はそれに従う必要が

あるのです。

 

まずは、この「音」の出し方を身に付けて下さい。

期間としては、1〜2ヶ月くらいでスケジュールすれば、無理がないかと思います。

 

次に、身につけた「音」の出し方を実践するための教材となりますが、

下記の本をオススメします。

TOEFL TEST対策iBTスピーキング

TOEFL TEST対策iBTスピーキング

この本は、アメリカの大学へ留学する際に、必須で受験が必要な

TOEFLというテスト向けの本です。TOEFLは、いくつかのパートから

構成され、総合的に英語力をテストする試験なのですが、

この本はスピーキングのパートに的を絞った教材となります。

 

この本に付属されているCDの中には、ネイティブの方が

実際にスピーキングしている音源が100以上録音されています。

この音源を再生し、同時に自分も音源で使われている文章をスピーキング

して下さい。必ず同時にスピーキングする必要があります。

(文章自体はテキストに記載があるので、そちらを見ながら、

スピーキングするイメージです。)

最初のうちはネイティブのスピードに全然追いつけませんが、

しどろもどろになっても、必ず同時にスピーキングして下さい。

このトレーニングを続けると英語が独自に持つ「音」の強弱の付け方の

癖みたいなものが、はっきりとして来ます。

(一般的に、シャドーイングと呼ばれている練習方法です。)

 

なお、実際に自分が発した「音」も確認する必要があります。

この作業も必ず行って下さい。客観的に自分の発音を確認することが出来ます。

 

個人的にMac派なので、Macに標準インストールされている

「ガレージバンド」を使うのがオススメです。

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上記イメージのようにボーカルのみを録音することが出来ますので、

こちらで練習を重ねると凄く良いです。

 

または、iPhoneユーザーであれば、ボイスメモも使えるかと思います。

(Windowsユーザーの方はすみません。ちょっとオススメ出来る

ソフトを知りません。。)

 

最初の内は、あまりの発音の悪さに愕然とすることでしょうが、

3ヶ月も続ければ、それなりの「音」になるので、安心して下さい。

(但し、毎日必ず20分程度は練習して下さい。)

 

3ヶ月も続けるの?という人もいらっしゃるかもしれませんが、

スピーキングは体で覚えるようなところもあります。

スポーツに近いかもしれません。

 

例えば、マラソンを始めたとして、その日の内にフルマラソンを

走れる人はいないでしょう。少なくとも半年〜1年くらいのトレーニングを

重ねてフルマラソンを完走出来るようになるのです。

(実際にはそれ以上掛かることもあるでしょうし、スピーキングも

同じです。場合によっては、何年も掛かるかもしれません。)

体で覚えるものにはショートカットは無いのでは?と思います。

とにかくトレーニングするしかないのです。

(続かないという人もいるかと思いますので、モチベーションを保つ方法や

継続する方法についても別で書いてみたいと思います。)

 

今回は、教材を本に限定しましたが、映画やドラマのDVDを使っても

良いかもしれません。個人的には使ったことは無いですが、この方法で

英語を身に付けた人は多いと聞きます。

(但し、このやり方の場合、英語字幕が付いていることが必須かと思いますので、

この点は気を付けて下さい。たまに英語字幕無しのDVDがあったりします。)

 

後編は以上となりますが、この方法でほぼスピーキング力が上がってくると思います。

留学や現地に滞在すること無しで、日本に住んでいるだけでも、

ほぼネイティブ並みに近付けるかと思います。