「学ぶ」習慣を作り出す:前編

 

みなさんは「習慣」と聞くと何をイメージされますか?

 

歯を磨くことであったり、顔を洗うことであったり、人によっては

日記をつけることであったり、等々かと思います。

自然と体が動いてやってしまうこと、やらないと気持ちの悪いことと

定義して良いかもしれません。

 

何か行動を起こしたいけど、躊躇してしまったり、億劫になってしまう場合は、

この「習慣」というものを上手く使わない手はないと個人的に思います。

なぜなら、考える暇もなく、体が動き出すのですから。

対象とする行動自体を「習慣」にしてしまうのはいかがでしょうか。

 

しつこいようですが、そうすることで「気付いたらやってしまっている」とか

「やらなかったら落ち着かない」のような状態まで持って行くことが

可能と考えています。

 

行動のうち、「勉強すること」「学ぶ」ことを「習慣」としたいなあと

考える方は多くいらっしゃると思います。

(僕の周りにも「勉強が続かない」と嘆いている声をよく耳にします。)

今回は、「勉強すること」「学ぶ」ことを「習慣」とする方法に

フォーカスして書いてみたいと思います。

*****

 

ところで、年も明けましたので、みなさんは今年の目標を立てられましたでしょうか?

このエントリーに興味を持たれたということは、「資格を取る!」だとか

「英語を身につける!」だとかを目標とされた方が多いのかなあと思います。

 

さて、ここで1冊の本を取り上げてみたいと思います。

IT業界では有名な本ですが、他業界の方でも何かしら得るものがあると

思いますので、一読の価値はあるかと思います。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

 

僕がこの本を読んで凄く感銘を受けたのが、

何か目標を立てて、行動に移す場合、

『「やめること」を先に決めること』という箇所でした。

 

頷かれる方も多いと思いますが、お正月に立てたはずのその年の目標が

3日も続かずに終わってしまい、気がつくと新たな年を迎えていたという

パターンがあります。結局、「今年も目標を達成出来なかった。。」と落ち込む、

あのパターンです。

 

先ほどの『「やめること」を先に決めること』を思い出して下さい。

この本でも言及されているのですが、我々は日々、忙しい毎日を送っています。

ただでさえ、ギリギリの時間配分の生活へ、新たに「毎日1時間、資格の勉強をする!」

だとか「毎日10個英単語を覚える!」だとかを「足す」から1日24時間の中に

おさまり切らなくなり、途中で挫折してしまうのだと、この本が教えてくれています。

 

我々は、日々の生活に「やること」を足す(プラスする)のではなく、

「やめること」を決めて、引く(マイナスする)思考が必要となるのでは

ないでしょうか。

 

この思考を持てば、第一段階である「習慣」への時間を作り出すことが出来ると

思います。まずは、みなさんの1日のスケジュールを書き出してみて下さい。

 

自分も含め毎日仕事やプライベートが忙しく、「時間が無い!」と思われる

かもしれませんが、必ず「やめること」が出来る時間が見つかるはずです。

その「やめること」を生活の中からバッサリ切ってしまいましょう。

僕の場合を書きますと、「テレビを見ること」が「やめること」でした。

 

そして「やめる」時は、バッサリと大胆に行きましょう。

自分の場合、テレビの主電源を抜くとか、

リモコンをどこか取り出し難い場所に置く等しました。

(面白いことに、今では「テレビを見ない」ということが習慣になっています。)

 

まずは、対象とする行動を「習慣」とするためにも、

この作業から始めてみて下さい。

 

追記:

歯磨きすることを忘れることもあるわけなので、あまりストイックにならず、

少しゆるいくらいが丁度良いと思います。でも、歯磨きを忘れたら、

「どこかで時間見つけて磨こう」と普通なりますよね。この感覚です。

これが「習慣」になっているという証だと思います。