「学ぶ」習慣を作り出す:前編
みなさんは「習慣」と聞くと何をイメージされますか?
歯を磨くことであったり、顔を洗うことであったり、人によっては
日記をつけることであったり、等々かと思います。
自然と体が動いてやってしまうこと、やらないと気持ちの悪いことと
定義して良いかもしれません。
何か行動を起こしたいけど、躊躇してしまったり、億劫になってしまう場合は、
この「習慣」というものを上手く使わない手はないと個人的に思います。
なぜなら、考える暇もなく、体が動き出すのですから。
対象とする行動自体を「習慣」にしてしまうのはいかがでしょうか。
しつこいようですが、そうすることで「気付いたらやってしまっている」とか
「やらなかったら落ち着かない」のような状態まで持って行くことが
可能と考えています。
行動のうち、「勉強すること」「学ぶ」ことを「習慣」としたいなあと
考える方は多くいらっしゃると思います。
(僕の周りにも「勉強が続かない」と嘆いている声をよく耳にします。)
今回は、「勉強すること」「学ぶ」ことを「習慣」とする方法に
フォーカスして書いてみたいと思います。
*****
ところで、年も明けましたので、みなさんは今年の目標を立てられましたでしょうか?
このエントリーに興味を持たれたということは、「資格を取る!」だとか
「英語を身につける!」だとかを目標とされた方が多いのかなあと思います。
さて、ここで1冊の本を取り上げてみたいと思います。
IT業界では有名な本ですが、他業界の方でも何かしら得るものがあると
思いますので、一読の価値はあるかと思います。
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: 新書
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僕がこの本を読んで凄く感銘を受けたのが、
何か目標を立てて、行動に移す場合、
『「やめること」を先に決めること』という箇所でした。
頷かれる方も多いと思いますが、お正月に立てたはずのその年の目標が
3日も続かずに終わってしまい、気がつくと新たな年を迎えていたという
パターンがあります。結局、「今年も目標を達成出来なかった。。」と落ち込む、
あのパターンです。
先ほどの『「やめること」を先に決めること』を思い出して下さい。
この本でも言及されているのですが、我々は日々、忙しい毎日を送っています。
ただでさえ、ギリギリの時間配分の生活へ、新たに「毎日1時間、資格の勉強をする!」
だとか「毎日10個英単語を覚える!」だとかを「足す」から1日24時間の中に
おさまり切らなくなり、途中で挫折してしまうのだと、この本が教えてくれています。
我々は、日々の生活に「やること」を足す(プラスする)のではなく、
「やめること」を決めて、引く(マイナスする)思考が必要となるのでは
ないでしょうか。
この思考を持てば、第一段階である「習慣」への時間を作り出すことが出来ると
思います。まずは、みなさんの1日のスケジュールを書き出してみて下さい。
自分も含め毎日仕事やプライベートが忙しく、「時間が無い!」と思われる
かもしれませんが、必ず「やめること」が出来る時間が見つかるはずです。
その「やめること」を生活の中からバッサリ切ってしまいましょう。
僕の場合を書きますと、「テレビを見ること」が「やめること」でした。
そして「やめる」時は、バッサリと大胆に行きましょう。
自分の場合、テレビの主電源を抜くとか、
リモコンをどこか取り出し難い場所に置く等しました。
(面白いことに、今では「テレビを見ない」ということが習慣になっています。)
まずは、対象とする行動を「習慣」とするためにも、
この作業から始めてみて下さい。
追記:
歯磨きすることを忘れることもあるわけなので、あまりストイックにならず、
少しゆるいくらいが丁度良いと思います。でも、歯磨きを忘れたら、
「どこかで時間見つけて磨こう」と普通なりますよね。この感覚です。
これが「習慣」になっているという証だと思います。